挨拶
夏の学校とは
「第39回天文天体物理若手夏の学校」とは、全国の天文学・宇宙物理学を専攻する大学院生を中心とした若手研究者のための合宿形式の研究会です。この研究会では若手研究者が自らの手で研究を進めていく力を養うことを目的としています。例年、天文天体物理若手夏の学校には400名に近い参加者が集います。特に研究を始めて間もない修士課程一、二年の学生にとって、研究発表を行うと同時に同世代の若手研究者と交流をはかることは、将来の研究活動において有益なものになります。
天文学・宇宙物理学は近年複数の分野にまたがるボーダレスな研究の重要性が増しており、全国各地の若手研究者が一堂に会し、様々な研究分野に触れることができるこの夏の学校の意義は高まっています。是非この機会に、夏の学校に参加しては如何がですか?あなたにとって、何物にも替え難い経験が得られることを保証します!
校長挨拶
はじめまして。39回目の夏の学校の校長を担当します、榎戸です。
夏の学校は、天文学/宇宙物理学を志す、あるいは大好きな大学院学生さんが集まり、招待講演、各自の発表を聞き、議論する他に例を見ない時空間です。夏の学校の魅力は、同年齢でおもいっきり議論できる友人たちに出会うことのできることにあり、私もこの魅力に魅せられ、友人と出会い、毎年参加して今回の夏の学校で5回目の参加になります。科学が対話を通して発展していくことを考えると、対話できる貴重な友を多分野から得られることは、滅多にない大切な機会でしょう。長年続いてきたこの夏の学校も、原子核三者、生物物理、物性などの他の分野の夏の学校に比べても圧倒的に参加者規模が大きくなり、天文学、宇宙物理学に対する若い日本学生の興味の強さを示しているといえます。
夏の学校事務局は、北海道&東北地区、東京2地区、名古屋地区、関西地区の5地区で持ち回りを行っており、今年は東京地区で担当し、大学院生が研究と両立しながら自主運営しています。参加者数の増大に伴う問題から、夏の学校の本来の目的を見失いかねないのではないかというご批判もあり、一方でボランティアとして参加している事務局の学生さんの負担も増えている側面もあります。こういった問題に真摯に向き合いつつも、長年続いてきた夏の学校の伝統を引き継ぎ発展させるよう、今後ともしっかりやっていきたいと思います。ご協力の程、よろしくお願いします。参加者のみなさまには、ぜひ科学をともに楽しめる貴重な友人たちを見つけて帰ってほしいと思います。
第39回天文天体物理若手夏の学校 校長 榎戸 輝揚
教頭挨拶
今年はガリレオ・ガリレイが宇宙に望遠鏡を向けることから始まった天文学の400年目の節目の年であり、世界天文年として国際的な盛り上がりも見せています。このような節目の年に皆さまと夏の学校でお会いすることができ大変嬉しく思っています。この400年で人類の宇宙観は大きく変化しました。その発展は先人達の大きな貢献があってこそのものです。このような偉大な先人達も決して独りで自然を理解していったわけではなく、同じ時代を生きた仲間達と議論しときにはぶつかり合うことで、物事の本質に迫ったはずです。そこにはともに思考する友人との「出会い」が不可欠であったことは言うまでもありません。
夏の学校は、皆さんにとってこのような「出会い」に数多く巡り合える貴重な機会になるでしょう。ここで築いた人の輪は今後の研究生活のみならず、人生にも大きな影響を与えてくれることと思います。ぜひ皆さんも全国の仲間たちと出会ってください。夏の学校事務局は、皆様の出会いのお手伝いをさせて頂きます。今年度も、多くの方にご参加頂ければ幸いです。
第39回天文天体物理若手夏の学校 教頭 諏訪 雄大
事務局長挨拶
こんにちは。第39回天文天体物理若手夏の学校事務局長を勤めさせていただきます、鎌田耕平と申します。
夏の学校に参加して、何が良かったか?そう問われたとき、私は「同世代の友人ができたこと」、「他分野の知識が手に入ったこと」、そして、「自分のやりたいことを見つめる良い機会になったこと」と答えます。はじめて夏の学校に参加してから早三年、今更ながら、M1のときに得たものの大きさに気付いています。夏の学校は、学生の手で企画、運営される、この規模の学会としては異色の学会です。参加者の皆さん一人一人が、ただ漫然と四日間を過ごすのでなく、この夏の学校で「何か」を得て帰っていただければ、それに勝る喜びはありません。
それでは、多くの方に草津の地でお会いできることを楽しみにしています。
第39回天文天体物理若手夏の学校 事務局長 鎌田 耕平