2014年度 サーキュラー第9号

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2014年度
天文・天体物理若手の会事務局
サーキュラー No.09
2015年8月6日
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【目次】

1. 2015年 夏の学校 若手の会総会 議事録

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1. 2015年 夏の学校 若手の会総会 議事録

開催日時:2015年7月29日 21:00 – 22:30
開催場所:信州・戸倉上山田温泉 ホテル圓山荘 大コンベンションホー
ル(B会場)
参加人数:204名(会員数439名; 全会員の8分の1以上であり、総会成立)

議題:

1. 本年度 夏の学校 参加者統計
2. 本年度 夏の学校 会計報告
3. オーラルアワード発表
4. 本年度 若手の会 会計報告
5. 次年度 若手の会事務局 承認
6. 次年度 夏の学校事務局 承認
7. 次年度 夏の学校 開催概要
8. キャリア支援委員会と天文教育フォーラムについて

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1. 本年度 夏の学校 参加者統計
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・本年度の夏の学校には、学生343名、招待講師17名の計360名の参加があった。
・学年別では、修士1年が約6割、修士2年が約2割であり、修士課程の参加者 が全体の8割程度であった。
・分科会別では、「銀河・銀河団」、「重力宇宙論」、「観測機器」の参加
者が特に多かった。
・各分科会の参加者は少なくとも10名を超えており、セッションの質は維持
できたと考えられる。
・講演別では、a講演が55%、b講演が10%、c講演が25%程度であった。

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2. 本年度 夏の学校 会計報告
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収入
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参加費(3,500円×344名※)             1,204,000
国立天文台 旅費補助                      500,000
京都大学基礎物理学研究所 旅費補助        400,000
京都大学基礎物理学研究所 予稿集補助       50,000
宇宙線研究者会 援助                      100,000
理論天文学宇宙物理学懇親会 援助          100,000
野辺山観測所 援助                        150,000
光学赤外線天文連絡会 援助                100,000
個人寄付                                  100,000
企業寄付                                   10,000
繰越金                                    634,000
その他                                        100
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計                                      3,348,100

支出
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旅費補助                                2,109,000
旅費追加補助                                    0
予稿集作成費                               48,000
会場設営費                                300,000
アワード関連費                             15,200
招待講師旅費                              212,200
交通費                                     50,000
雑費                                       25,500
繰越金                                    588,200
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計                                      3,348,100

※参加費が344名分となっており、学生の参加人数343名とは1名の齟齬がある。
これは、当初の参加者346名に対し、当日に参加をキャンセルされた方が2名、
事前にキャンセルされた方が1名いらっしゃるためである。
当日キャンセルの方々には参加費3500円をそれぞれお支払いいただき、
事前キャンセルの方の参加費3500円は夏の学校事務局より支払ったため、
結果として参加費は344名分の集金となった。

・主な支出は、参加者に対する旅費補助であった。
・成果報告等の際には、謝辞に援助をいただいた機関を追加することが望ましい。

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→最終的な決算報告は秋の総会にて行う。

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3. オーラルアワード発表
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・夏の学校副事務局長より、オーラルアワード受賞者の発表と景品の贈呈が行
われた。
・オーラルアワードは各分科会上位3名までが表彰された。

※本年度のポスターアワードは最終日に受賞者の発表が行われた。
各分科会上位3名までが表彰され、景品の贈呈と受賞者による講演が行われた。

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4. 本年度 若手の会 会計報告
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収入
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2013年度繰越金                        517,341
2014年度会費収入 (暫定 426人×200円)    85,200
2014年度 夏の学校参加の非会員収入      20,000
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計                                     622,541

支出
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交通費補助                              14,680
振込手数料負担金                        1,200
サーバーレンタル料+ドメイン使用料
(8月中に振込)                         49,300
賛助会員報告郵送費                     4,171
2014年度繰越金                         553,190
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計                                     622,541

<収入について>

・若手の会の会費 200円/人は、現在全61機関中58機関の会員については納入
が完了している。
・残り3機関のうち、2機関は納入のめどがたっており、他1機関は機関代表
者の代理の方から納入を受ける予定である。

・「夏の学校参加の非会員収入」について
・夏の学校参加者の非会員から、会員との参加費の差額という形で200円/人
として集金した。
・徴収分の20,000円は、若手の会の運営費として使用する。
・具体的な用途は現在事務局内で検討中であり、秋の総会までに決定し、総
会にて発表する予定。

<支出について>

・「賛助会員報告郵送費」について
・天文学会で発表を行う一部の学生に対し、天文学会からは旅費の補助が行
われている。
この補助は、天文学会の賛助会員からの寄付を財源としているため、
若手の会が全学生を代表してお礼状の発送を行っている。
また、補助を受けた学生の天文学会での発表件数・形式を実績としてまと
めた成果報告書の送付も行っている。
・本年度は、47名の賛助会員に対しお礼状と成果報告書の送付を行った。
・送付は、2014年12月ごろに行った。

・「交通費補助」について
・若手の会の運営上、事務局員の移動が必要となった際に支給された。
・本年度は、以下の2件について交通費を支給した。
-夏の学校の打ち合わせのため、事務局長・書記の2名が宇宙科学研究所か
ら国立天文台三鷹キャンパスへ出張
-次年度若手の会事務局員の、夏の学校参加のための費用の一部を補助

・「振込手数料」について
・年会費の払込の際の手数料は、納入期限前の払込の場合に限り若手の会が
負担した。
・本年度は、15機関分1,200円の手数料を負担した。

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→最終的な決算及び承認は秋の総会にて行う。

【質疑】

Q.次年度への「繰越金」は「収入」と「支出」の差額であるが、500,000円以
上という金額は非常に大きく感じる。
なぜ、このような額になっているのか。
A.「繰越金」は、毎年の「収入」と「支出」の差額の積み重ねでこのような大
きな額となっています。
「繰越金」には、通常明確な使い道を定めておりませんが、
これは不測の事態が発生した際の備えとする意図があるからです。
例えば、災害の発生に伴い、事務局員が総会に参加することが難しくなった
場合の交通費補助などがこれにあたります。

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5. 次年度 若手の会事務局 承認
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・次年度の若手の会事務局は、大阪大学の有志より立候補があった。

事務局長  : 井上 翔太(大阪大学、以下同様)
副事務局長 : 越本 直季
会計    : 加藤 広樹
書記・広報 : 伊藤 哲司
書記・広報 : 永金 昌幸
名簿    :  森 智宏
Web     : 福田 隼大

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→出席者の過半数かつ総会員数の1/8以上の賛成により、承認。

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6. 次年度 夏の学校事務局 承認
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・次年度の夏の学校事務局は、名古屋大学の有志より立候補があった。

事務局長  : 堀口 晃一郎(名古屋大学、以下同様)
副事務局長 : 杉浦 佳祐
副事務局長 : 花岡 美咲
校長    : 桂川 大志
副校長     : 柏野 大地
会計       : 星野 華子
会計       : 大場 淳平
広報       :  周 啓東
寄付広告    : 柴山 拓也
レジスト  : 野田 宗佑
分科会      : 小林 将人
集録        : 池田 大志
会場        : 佐治 重孝
会場        : 馬場崎 康敬

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→出席者の過半数かつ総会員数の1/8以上の賛成により、承認。

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7. 次年度 夏の学校 開催概要
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・開催予定地について
・要求:
-400人程度が宿泊可能であること
-分科会・ポスターセッションが行える大会場があること
-会場へのアクセスが容易であり、周辺に売店・ATMなどの施設があること
-会場係の負担が大きくないこと

→以上を考慮して、開催は本年度と同じくホテル圓山荘を予定している。

・開催期間について
・例年同様に、7月下旬の数日間を予定している。

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8. キャリア支援委員会と天文教育フォーラムについて
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※総会前に資料を若手の会メーリングリストにて配布済み。

・日本天文学会キャリア支援委員会とは

・本年5月、日本天文学会に「キャリア支援委員会」が発足
-天文学を研究する学生・研究者を取り巻くキャリア問題を改善し、
天文学とその関連分野で若手研究者が安定して活動できる場を開拓・確
保したい
-そのための、天文学会によるキャリア支援のあり方について議論を交わ
し、考えを深めたい
・若手の会に対する委員の候補者の推薦依頼を受け、現在は本年度事務局の
近藤・馬場が委員となっている。
・現在は、実態調査や意識調査を行い、具体的な活動内容を検討中

・今秋の天文学会の年会において、「天文教育フォーラム」が開催される。

・日時:9/9(水)17:15-18:45
・テーマ:「天文学会員のためのキャリア支援を考える」
-現在や次世代の若手にとって天文学・天文学会を魅力ある分野や学会に
することで、
この分野の志望人数を増やし、学会の発展のみならず、サイエンスの発
展をも図りたい
-本フォーラムで学会員のキャリア形成・支援に関わる課題や要望を把握し、
討論を通して意見やアイデアを募ることで、学会員の意見をキャリア支
援委員会を始めとする学会活動に反映させたい
・様々な立場の方々と意見を交わす貴重な場であるので、ぜひ参加してほしい。

・キャリア支援に関するアンケートの結果集計
(詳細は,サーキュラーNo.06, 08と添付の補足資料を参照)

・若手が抱えるキャリア支援の問題点を調査する目的
・問題点は天文教育フォーラムで「若手からの問題提起」として発表される
・対象:若手の会会員・夏の学校参加者
・形式:無記名、web上での解答
・実施機関:7/8-7/17

→530人に解答を依頼し、88人から回答を得た。

【回答結果について】

<進路希望>
・「科学館職員・サイエンスコミュニケーターなど」を挙げた回答者は88人
中11人で、最も少ない

<ポスドク研究員として過ごせる年齢の上限>
・「30-33歳」がピークであった。
・修士1年のみ「30歳未満」にピークがある。
-修士2年以上では、実際の現状を知ったために回答傾向が変化したのでは
ないか。

<科学館職員・サイエンスコミュニケーター方面の就職活動における課題>
・以下のような意見が挙げられた。
-職が少ない。
-任期や年齢制限のある職がほとんどである。
-学芸員などの資格の取得が困難である。
-就職倍率が高い。

<研究と就職活動の両立>
・研究と就職活動を両立できているという回答は、修士1年では28%、修士2
年では17%
・修士1年は「研究が優先で就職活動に時間を割けない」という回答が多く、
修士2年では「就職活動が優先で研究に時間を割けない」が多い

<進路選択にあたって欲しい情報>
・一般的な就職先について
・様々な業種の仕事内容や待遇
・求人情報
・将来設計のロールモデル
など

<天文学会に期待するキャリア支援>
・研究職に限らず、天文業界の職を拡大して欲しい
・先輩方の就職先の情報をまとめたり、先輩方と話をする機会を設けて欲しい
・アカデミックコースを離れる方を対象とした就職支援、
長期的には、そうしたキャリアが社会に受け入れられるような働きかけ
・女性のキャリア形成支援、子育てとの両立の支援
など

【天文教育フォーラムへ持ち込む問題提起について】
・アンケート結果をもとに、若手の会がまとめた問題提起を提示いたしました。
・総会では進行が押しており、議論の時間が取れなかったため、総会後も意
見を受け付けることとしました。
・問題提起について、修正や追加などのご意見がある方は、メール等で若手
の会事務局までご連絡くだされば幸いです。

(若手の会がまとめた問題提起)
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・ポスドク研究員を続けても良いと思える年齢について、
学生の希望と実態は一致しているか。

・科学館職員やサイエンスコミュニケーター志望の学生が少ない。
背景には,パーマネントなポストの少なさ、情報不足が原因としてあるので
はないか。
ポストの増加や情報発信は行えないか。

・就職希望の修士の学生は,研究と就職活動を両立できていない。
就活について、研究室の意識や配慮は万全か。

・大学などの他の機関と重複しないキャリア支援、
天文学会だからこそ可能なキャリア支援を行うべき。
どのような内容が考えられるだろうか。

・適切な進路選択のためには、一般的な就職先、様々な業種の仕事内容の情報、
求人情報、結婚・出産・育児を含めた将来設計の多様なロールモデルを
提供する必要があるのではないか。

・天文学会のキャリア支援としては、アカデミックポストの減少を防ぐのはも
ちろんのこと、
企業情報の収集と研究能力の不足などでアカデミックコースを離れる人を対
象とした就職支援を行い、
職の拡大を進めるべきではないか。

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(総会後からこれまでに頂いた意見)
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・職の拡大をすすめるためには、天文学会員の意識調査だけでなく、一般企業
などに対しても、
天文分野で学位を取得した人材の雇用に関する意識調査をするべきではないか。

・結婚・出産・育児は、男性にとっても重要な事項のはずである。
ロールモデルの提供にあたり、これらの点は性別に依らず着目するべき。

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次回総会案内
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次回総会は 2015年天文学会秋季年会 開催期間中に開会する。

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以上、2015年 夏の学校 若手の会総会 議事録。

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pdf : アンケート結果と問題提起について(補足)