ポスター講演

太陽01b 新田 伸也 所属 筑波技術大学
時間 15:00-15:04 場所 ----
タイトル 磁気リコネクションの新理論モデル:ペチェックモデルを越えて
アブストラクト プラズマ中のハイパワーエンジンプロセスとして、1964年に初めての「速いリコネクション」モデルであるPetschekモデルが提案された。これ以 来、Petschekモデルが標準理論モデルとされた。圧倒的多数の研究は応用面に偏っているが、応用に専念できる程、素過程の理解は十分ではないと講演 者は考えている。特に ・トリガーとなる異常抵抗(局所的に増大した電気抵抗)の微視的素過程 ・エネルギー変換パワー(リコネクションレイト)を決定する巨視的素過程 が重要な未解決問題であった。解決策として、講演者は新しい理論モデル「自己相似時間発展モデル」を構築し、これを新たな標準理論モデルとすることを提唱 している。特に、従来の研究で十分に解明されていなかった高磁気レイノルズ数領域でのリコネクションの挙動を明らかにした点が重要である。

太陽02b やまなか まさゆき 所属 広島大学
時間 15:04-15:08 場所 ----
タイトル Ia型超新星2007afの可視測光分光観測
アブストラクト 明るいIa型超新星SN 2007afは、2007年3月1.84日に15.4等で板垣公一氏により極大の15日前という非常に早期に発見された。その後、我々は大阪教育大 51cmを用いて3月5日かB,V,R,Icバンドの可視多色撮像観測を50夜行った。また同様に、西はりま天文台にて2mなゆた望遠鏡および可視分光器 MALLSを用いて18夜の分光観測を行った。結果、非常に典型的なプロファイルを示すことが確かめられた。しかし、近年、極大前の分光観測が進みつつあ る中で、SiIIの青方偏移量つまり噴出物質の速度が12,000km/sから19,000km/sと非常に広範囲でばらついていることがわかってきてい る。SN 2007afは決定的に前者に属しており、Ia型超新星における極大前の非一様性を確かめる結果となった。本講演では、非一様性の起源であると考えられる 爆発メカニズムへの制限について議論を行う。

太陽01c 上澤 伸一郎 所属 新潟大学
タイトル 太陽ダイナモモデル
アブストラクト 太陽活動の指標のひとつとして黒点が挙げられる。黒点とは太陽表面に見える黒いしみのことで、周囲より温度が低いため、暗く見える領域のことである。周囲 より温度が低いのは、強力な磁場によって対流が妨げられ、熱の流入がなくなることが原因とされている。つまり強力な磁場によって黒点が作られていると考え られている。 また、黒点の個数はほぼ11年周期で変動していることもすでに確認されており、太陽磁場も似たような周期性を持っている。しかし、この太陽磁場がどのよう に生成されているのかは、未だ完全には分かっていない。今回は、この太陽磁場が生成されるメカニズムとして、最も有力な理論であるダイナモモデルについて レビューをする。


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